CubaseとRTL UtilityでUA-1010 + Voicemeeter Bananaの遅延を確認してみる。  「by みつばむし」に戻る
  Cubaseの表示と実測で、UA-1010直とBanana経由で、レイテンシーはどれくらい違う?

いんとろ

私的にオーディオインターフェースの遅延は、主にCubaseの
「スタジオ設定 (Studio Setup)」ダイアログに表示されるレイテンシーを目安にしている。
前回に続いて今回はVB-Audio Voicemeeter BananaOblique Audio RTL Utilityで確認してみる。

Voicemeeter AUX Virtual ASIO経由の結果を追加 2022/03/12記

手順

・Voicemeeter BananaのA1にRoland UA-1010を設定。
 ・「PATCH COMPOSITE」で入力1〜6がそのままバス順になるよーに設定し、B1のバスを「COMPOSITE MODE」に設定。
Roland UA-1010の出力3と入力3をケーブルで直結。
 ・設定は44.1kHz、低レイテンシーモードで、バッファサイズを切り替えてRTL Utilityで確認。
 ・測定時に毎回アラートが出るが、そのままok。
・Cubase Pro 11のスタジオ設定に表示される「入力のレイテンシー」と「出力のレイテンシー」を確認。
・RTL Utilityの結果と、「入力のレイテンシー」と「出力のレイテンシー」の合計との差を確認。
前回のUA-1010の実測値も転記する。


PATCH COMPOSITE」で入力1〜6がそのままバス順になるよーに設定。


B1のバスを「COMPOSITE MODE」に設定。


測定時に毎回アラートが出る。

・結果

<
UA-1010
バッファサイズとサンプル数
RTL Utility
レイテンシー
Cubase
レイテンシー「入力」+「出力」=「合計」
レイテンシーの差
「RTL Utility」-「Cubaseの入出力合計」
参考画像UA-1010直の
RTL Utility結果
バッファサイズ1(32サンプル)6.531 ms0.726 ms + 1.451 ms = 2.177 ms+4.354 ms参考画像5.079 ms
バッファサイズ2(48サンプル)8.662 ms1.088 ms + 2.177 ms = 3.265 ms+5.397 ms参考画像6.485 ms
バッファサイズ3(64サンプル)10.499 ms1.451 ms + 2.902 ms = 4.353 ms+6.146 ms参考画像7.596 ms
バッファサイズ4(96サンプル)14.172 ms
18.526 ms
2.177 ms + 4.354 ms = 6.531 ms+7.641 ms
+11.995 ms
参考画像9.819 ms
バッファサイズ5(128サンプル)17.846 ms2.902 ms + 5.805 ms = 8.707 ms+9.139 ms参考画像12.041 ms
バッファサイズ6(256サンプル)32.336 ms
43.946 ms
5.805 ms + 11.610 ms = 17.415 ms+14.921 ms
+26.531 ms
参考画像20.703 ms
バッファサイズ7(384サンプル)46.757 ms8.707 ms + 17.415 ms = 26.122 ms+20.636 ms参考画像29.342 ms
バッファサイズ8(512サンプル)61.224 ms
84.444 ms
11.610 ms + 23.220 ms = 34.830 ms+26.394 ms
+49.614 ms
参考画像38.005 ms
バッファサイズ9(1024サンプル)119.297 ms23.220 ms + 46.440 ms = 69.660 ms+49.637 ms参考画像72.857 ms
バッファサイズ10(2048サンプル)328.367 ms46.440 ms + 92.880 ms = 139.320 ms+189.047 ms参考画像142.585 ms
※数回計測したらバッファサイズ4、6、8ではRTL Utilityの結果が2種現れた。
※BananaがCubaseに伝える遅延は周波数とサンプル数の単純計算で、入力は1/周波数*サンプル数、出力は入力*2な気がする。

・参考画像
※UA-1010の設定は
前回と同じなので省略。

バッファサイズ1(32サンプル)


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バッファサイズ2(48サンプル)


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バッファサイズ3(64サンプル)


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バッファサイズ4(96サンプル)



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バッファサイズ5(128サンプル)


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バッファサイズ6(256サンプル)



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バッファサイズ7(384サンプル)


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バッファサイズ8(512サンプル)



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バッファサイズ9(1024サンプル)


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バッファサイズ10(2048サンプル)


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Voicemeeter AUX Virtual ASIO経由の結果

で測ったデバイスは「Voicemeeter Virtual ASIO」だが、Bananaには「Voicemeeter AUX Virtual ASIO」もある。
「Voicemeeter AUX Virtual ASIO」との併用で「Voicemeeter Virtual ASIO」にVSTプラグインを挿入出来るので、RTL Utilityで経由の有無の違いを確認してみる。
UA-1010の設定は256サンプルと512サンプルのみで、「Voicemeeter AUX Virtual ASIO」側はVSTHostの入出力直結で測定。


Bananaの設定(Voicemeeter AUX Virtual ASIO経由)。
この設定だとデバイスに「Voicemeeter Virtual ASIO」した信号は「Voicemeeter AUX Virtual ASIO」経由になる。



VSTHostの設定。デバイスに「Voicemeeter AUX Virtual ASIO」を指定して、入出力を直結。



UA-1010 バッファサイズ6(256サンプル)での測定結果。Voicemeeter AUX Virtual ASIO経由無し(上)と有り(下)。
無しが「1425」サンプルで有りが「1681」サンプルなので、差はバッファサイズと同じ256サンプル。




UA-1010 バッファサイズ8(512サンプル)での測定結果。Voicemeeter AUX Virtual ASIO経由無し(上)と有り(下)。
無しが「2700」サンプルで有りが「3212」サンプルなので、差はバッファサイズと同じ512サンプル。

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