VSTHostの覚書   「by みつばむし」に戻る

VSTプラグインが動作する環境の事を一般に「VSTホスト」と言ったりする。
これは「VSTHost」とゆー名のVSTホストな訳なんだけど、幾つか気になる点も。
そんな訳で、ぽちぽちといぢりながらちびちびメモする。

めにゅ〜

  
バージョン1.45と1.46と当頁の紹介 2009/10/31記
  MFXを使う時の注意点(1.45 1.46) 2009/10/31記
  バージョン1.47 2009/12/19記
  バージョン1.52 2011/11/05記
  VstBoard 2011/11/05記
  Kushview Element 2020/03/28記
  バージョン1.57 2022/03/05記
  SAVIHostとNanoHost 2022/03/05記
  Audio Pass Thru 2022/06/11記
  KXStudio Carla 2022/08/27記
  Waves StudioRack 2024/01/27記
  Voicemeeter Bananaとの連携 2024/01/27記

バージョン1.45と1.46と当頁の紹介 2009/10/31記

私的には主にCubase以外でのプラグインの動作確認として、1.45を使っていた。
最近ライブ用音源にVSTiを考えるよーになり、動作環境として再注目して色々いぢり中。
複数のVSTiを起動し、VSTeを繋ぎ、MIDIエフェクト(MFX)でスプリット等も可能。

改めて便利だと感心してたら1.46が出る。
VST3への対応やら色々な不具合修正やらされたらしいが、私の環境では少々挙動が不審。
何故かMIDIを配線すると音が出なくなる(^ ^;

なので現在は1.45と1.46を併用で試用中。
この頁の内容も1.45と1.46が混在すると思われるので、バージョンを明記する。
また、VSTHostだけでなく、一緒に使うと便利そなMFXも紹介する予定。
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MFXを使う時の注意点(1.45 1.46) 2009/10/31記

1.45でMFXを試していて、最初につまずいて悩んだ件。
MFX処理した情報と未処理の情報が混ざって発音する事。
例えばMFXで1オクターブ上に変換してVSTiに入力して弾くと、オクターブユニゾンになってしまう。

001-001.png
これで弾くとオクターブユニゾンになる。

この原因はVSTiの「MIDI Devices」で何かしらのMIDI入力が選択されているからみたい。
プラグインを読込んだ時の初期値が全ての入力になってるのよね。

001-002.png
1.45でプラグインを読込んだ時のMIDI Devicesの初期値。

なので選択されてる入力をCtrl + 左クリックで非選択にする必要有。
MFXを直列で繋ぐ際には、先頭以外は全てMIDI入力を非選択にしないといけないので、少々面倒。
配線したら自動で変更されるよーになると、使い勝手が良さそ。

多分1.46でも同様だと思うが、私の環境ではMIDI結線不審なので未確認。
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バージョン1.47 2009/12/19記

バージョン1.46は私の環境ではMIDIの内部結線が挙動不審だったが、1.47は大丈夫みたい。
具体的な更新箇所は不明だが、とりあへづ嬉しい(^ ^)
これで1.45と併用する理由はなくなったので、今後は特に記さない限り1.47を基にする。
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バージョン1.52 2011/11/05記

そして時は経ち、今ではバージョン1.52になっており、VST3なプラグインにも対応。
が、私の環境でCubase 5のVST3プラグインで試した限り、GUIには未対応みたい。
VSTiはMIDIで音が出るし、VSTeでエフェクトもかかるが、プリセットも呼び出せないので実質使えない。

VST3未満のプラグインの挙動は大丈夫そ。
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VstBoard 2011/11/05記

VstBoardは、VSTHost同様にVSTプラグインのホストになる。
プリセットの切り替えが早いのが特徴で、ライブ用にはVSTHostよりも向いてるかも。
VSTプラグインとしても使えるので、VSTHostでも呼び出せるのも面白い。

VSTHostと比べるとプラグインの読み込み時にMIDI/Audioの配線が手動だったり、各プラグインの入力にMIDIフィルタが無かったり。
また、プラグインのプリセットはプログラム番号で呼び出しだったり、SMFやオーディオファイルが再生出来なかったり。
ついでにASIOのコンパネを呼び出せなかったりで、色々不足してる気もするので、今後に期待。
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Kushview Element 2020/03/28記

Kushview Elementは、VstBoard同様VSTのホストにもなるしVSTプラグインとしても使える。
いろいろ機能豊富みたいなのだけれど総括した取説は見当たらず、Support Centerこちらに解説が多い。
以前は有料だったのがElement Now Open Sourceとのことで、現在は無料。


Kushview Element
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バージョン1.57 2022/03/05記

バージョン1.56(2016/11/05)から暫く更新されずに心配していたが、現在の最新版は1.57(2021/04/03)。
私的にお世話になっているx86版では、32bitと64bitのVST2プラグインと64bitなVST3プラグインが同時に扱えている。
GUIの表示も含めて、かなり安定している印象(^ ^)


VSTHost 1.57で
Sonarworks Reference 4 Headphone Edition(VST2 64bit)、ag-works Sonogram SG-1(KVRの紹介頁)(VST2 32bit)、Ozone Imager(VST3 64bit)。
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SAVIHostとNanoHost 2022/03/05記

SAVIHostはVSTHostと同じ作者さんの1プラグイン用のプラグインホスト。
実行ファイルはVST2用、VST2用の鍵盤無し、VST3用の3種が32bitと64bitで用意されているので、計6種。
鍵盤無し以外は鍵盤付きだけど設定で鍵盤非表示も可で、鍵盤無しは少しファイルが小さい。

起動時にプラグインを読み込める他、実行ファイルを同じフォルダのプラグインと同名に変更すると直接起動も可。
例えば64bitのVST3プラグインを直接起動するのであれば、使用するのは「savihost3x64.zip」を解凍して出てくる「savihost.exe」。
「*.vst3」と「savihost.exe」を同じフォルダに入れて、「savihost.exe」を「*.exe」にリネームして実行すると「*.vst3」が入った状態で起動する。


VST3用の「savihost.exe」を「HPL2 Processor.exe」にリネームして起動したHPL2 Processor。

Tone2 Audiosoftware NanoHostも同様の1プラグイン用プラグインホストだけど、VST2のみでVST3非対応。
32bit用の「NanoHost32bit.exe」と64bit用の「NanoHost64bit.exe」が入っており、同フォルダのプラグインと同名にすることで直接起動も可。
SAVIHostもNanoHostも1プラグイン用だけど、MAGIX Independence FX等のプラグインホストを起動すれば、そちら経由で複数のプラグインを使用可能。


「NanoHost64bit.exe」をリネームして直接起動したIndepnendence FX。
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Audio Pass Thru 2022/06/11記

VSTHostにはいくつか標準付属プラグインがあり、その1つが「Audio Pass Thru 」。
その後に続く音量を調節可能で、複数使えば信号経路の切り替えも可。
MIDIのコントロールチェンジでも操作出来るので、2つの
IK Multimedia AmpliTube 5を切り替えてみる。


VSTHost標準付属プラグイン「Audio Pass Thru」。「Channels」は信号経路数で「2」だとステレオ。「Volume」の範囲は-60.0〜10.0dB。


「Audio Pass Thru」を使って2つのAmpliTube 5を切り替える例。
左上の信号経路は「0 Engine Input」から「4 Audio PassThru」→「2 AmpliTube 5」と「5 Audio PassThru」→「3 AmpliTube 5」に分岐して「1 Engine Output」に出力される。
左下の「MIDI <-> Parameter Mapping」はMIDI関連で、コントロールチェンジ #019で2つの「Audio Pass Thru」の「Volume」を互い違いになるように設定。
「Audio Pass Thru」の「Volume」は「From」「To」では「0.000」で-60.0dB、「0.857」で0.0dB、「1.000」で10.0dBになる。

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KXStudio Carla 2022/08/27記

KXStudio Carlaは、プラグインとしても機能する無料なプラグインホスト。
こちらで記したKushview Elementと似た感じの品だが、Elementはビルド版が有料になったっぽく、私的にとっても残念(^ ^;
「Carla-2.5.0-win64.zip」(166MB)を入手して軽くお試しした感じではまだ不安定な印象で、オンライン取説も作りかけ。

私的にこれまで触ってきた同様のツールと比べるとMIDI設定が独特で、初日は演奏までたどり着けなかった(笑)
「Send Control Change」のチェックを外すとか「Show External」でMIDIポートとの配線を確認し、よーやく演奏出来た(^ ^)
付属プラグインにMIDI Pattern」があったりで面白そなので、今後の安定に期待。


Carlaお試し中。


パターンを作成/再生する「MIDI Pattern」。
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Waves StudioRack 2024/01/27記

Waves StudioRackは、一部使えない品もあるけど他社製もokで無料なVST3プラグインラック。
謳い文句は『自分専用のチャンネルストリップの作成、パラレルプロセッシング、マルチバンド化などが可能なプラグインラック』。
当方の環境ではVSTiは使えない品が多い。

基本は直列で配線の自由度は無いけど、その分配線不要で簡単(^ ^)
最大8並列な「Parallel Sprit」や最大5バンドな「MultiBand Sprit」も使えるので何かと便利(^ ^)
「Parallel Sprit」では「Stereo」「Left」「Right」「Mid」「Sides」を選べるので、M/S処理もok。


StudioRack。TONEXAmpliTube 5を直列接続でお試し中。



「Parallel Sprit」(上)と「MultiBand Sprit」(下)。

出逢ってからはこちらで記したSAVIHostで起動して、メインのプラグインホストとしていろいろ活躍中(^ ^)
プラグインの居場所はたまに変わるみたいだけど、現在は「WaveShell1-VST 14.21_x64.dll」を使用。
当方の環境では「WaveShell1-VST 14.21_x64.vst3」だと何故かGUIが挙動不審になる。

Voicemeeter Bananaとの連携 2024/01/27記

VB-Audio Voicemeeter Bananaは無料仮想ミキサーで、ASIOにも対応。
インストールするとオーディオ出力に「Voicemeeter Virtual ASIO」「Voicemeeter AUX Virtual ASIO」「Voicemeeter Insert Virtual ASIO」が現れる。
「Voicemeeter Virtual ASIO」をメイン出力、VSTホストを「Voicemeeter AUX Virtual ASIO」に設定すると、メイン出力にVSTホストでエフェクトがかけられる。


Voicemeeter Banana。中央の「VIRTUAL INPUTS」で「Voicemeeter VAIO」を「B2」、「Voicemeeter AUX」を「A1」にする。
例えばオーディオプレーヤーの出力にVSTホストでSoundID Referenceのヘッドホン補正が可。
左の「HARDWARE INPUT」を「B2」にすればオーディオ入力をVSTホストに送れる。


私的には2016年05月に出逢って以来、Cubaseでも使用中。
当初はASIO対応機器と非対応機器の併用をお試ししていたけど、現在はCubaseが落ちた際にRoland UA-1010の復帰が楽とゆーのが主な理由だったり(笑)
最近はSAVIHost(当頁内リンク)で起動したWaves StudioRack(当頁内リンク)との組み合わせでも活躍中(^ ^)
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