・ウッドデッキもどきを作ってみる。  表紙に戻る

いんとろ

家人よりウッドデッキが欲しいと相談を受ける。
部屋と庭の物干し台とを床続きにしたいとの事。
他にもゴロゴロするとか七輪を使うとか庭で焼肉とか考えてる模様。

市販のウッドデッキは高価なのでもちろんパス。
なので2*4basics エニーサイズテーブルを提案してみる。
2*4材テーブル作成用の樹脂製の脚2個にネジが付属で売価2,000円程の品。

調整する箇所は2*4材の長さだけなので初心者な私でも作り易いだろーと(笑)
樹脂なので腐る心配も無いし(^ ^)
完成品を軒下のたたきに乗せると丁度部屋の床と同じ高さになるのも都合良い。

計画

エニーサイズテーブル(以下「樹脂脚」)で作るので1台の幅と高さは決まっている。
ちなみに脚の幅は375mm、高さは390mm。
残る2*4材の長さをどーするかで依頼主と度々打合せ。

当初は6Fに樹脂脚を3個使用する案だったが...重くて移動が大変そ(^ ^;
それなら半分の3Fで...と、思ったら短過ぎるとの事で却下。
そんな訳で近所では市販されていない4F(約1200mm)に決定。

これを8台作って縦置きで横4*縦2に並べる。
たたきからはみ出る分は下に重ブロックを敷いて高さ調整。
と、幅1.5m*奥2.4m程のウッドデッキもどきになる予定(^ ^)

また、野晒木工には塗装が必須らしいが私的に未経験。
Webで情報収集して浸透型で1回塗りOKなインウッドを選ぶ。
色は依頼主の好みでメープル。

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インウッドのメープルな1ガロン缶(約3.8L)。

材料購入〜塗装(2007/07/06)

通販専門の塗料と安売り広告を見つけた樹脂脚は事前に入手済み。
でも樹脂脚を暫く野外放置したら付属のネジが錆びてた(笑)
そんな訳でネジは別途購入。

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樹脂脚付属のネジと同型なユニクロネジ。少し錆び辛いらしい。
200本入り980円。ステンレスも考えたが高すぎでパス(^ ^;


行ったお店ではSPFな2*4材の4Fを取るのに398円の8Fが割安。
どれも仕上げが荒かったがよりマシだと思う20本を選別し、カットサービスで半分に切断。
重ブロックは10cmを購入。

材料が揃った所で最初の工程は2*4材の加工。
ヤスリで角の面取りをして表面を整える。
これがかなりの難作業(^ ^;

何せ表面が粗くてなかなかキレイにならない。
少し高価でも仕上げの良い店を選ぶべきだった(T T)
後悔するが先には立たない。

途中から表になりそな面を重点的に整えるよーに方針変更。
表面が使え無さそなのは心棒用に分別。
加工作業ではかなりの気力と体力と時間を消耗する。

何とか終えたら少し長い休憩を取り、ちびっと回復したら塗装作業。
インウッドをしっかり混ぜて使い古した洗面器に5cm程注ぐ。
2*4材の両端を洗面器に浸けてから布で表面に塗り広げる。

布で塗れて乾きが速く、1回塗りで大丈夫なのはインウッドの嬉しい所。
それでも加工作業で疲弊した身には40本は大変(^ ^;
塗り終えた頃にはヘロヘロ状態(笑)

組立て(2007/07/07 AM)

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手前が前日インウッド塗装済みの2*4材。
奥に並んでるのが樹脂脚。


罫書きや下穴も考えてそれなりの工具もいちおー用意はした。
でも私的にそれ程の精度が確保出来ないと判断(^ ^;
と、ゆー訳で現物合わせで(^ ^)

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2*4材を並べて樹脂脚を乗せ、2*4材の間隔は現物合わせで確保。
不要になったCD-Rを4枚重ねて挟んだら丁度良かった(^ ^)
ずれないよーに両脇を重ブロックで押さえる。


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樹脂脚を両端にするとネジ止めで木が割れそなので紙ヤスリホルダ分(67mm程)内側に。

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本来は樹脂脚の中を通る心棒の2*4材からネジ止めするらしいが私的に楽そな天板側から。
紙やすりホルダを膝で押さえながら樹脂足を左手で固定し右手の電動ドライバでとりあへづ4本。
樹脂脚が大体落ち着いた所で紙やすりホルダを退けて残り4本。
両樹脂脚の固定後に心棒を通してネジ止め。ちなみに電動ドライバのトルクは3に設定。


てな作業を8回繰り返すと90分程で全て組み上がる。
少しグラグラする個体も居るが上に乗ってしまえば落ち着く。
精度が無い作業の割りにはそれなりに安定した品質な気がする(^ ^)

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90分もすると8台分のネジ止め終了(^ ^)

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お世話になった工具の皆様の記念写真(^ ^)

設置(2007/07/07 PM)

数台を縦長に仮置きして上を歩いてみたら2*4材1本に片足で立つと少ししなる(笑)
片足でも2本に乗っていれば問題ないが...長さを4Fにしたのが影響したかな?
飛んだり跳ねたりしなければ大丈夫そだけど心配(^ ^;

使い方からして横置きのほーがこの状況は少ないので横長に計画変更。
家側半分は軒下のたたきの上、たたきから先は重ブロックを敷いて高さ調整して設置。
これでおよそ幅2.4m*奥1.5mのウッドデッキもどき完成!

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計画変更して横長に横2個*縦4個に並べて完成!

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部屋から物干し台まで素足でOK。

えんぢんぐ

出来たばかりのウッドデッキもどきの上で依頼人と暫しゴロゴロする。
なかなか具合が良く、ちと筋肉痛だが気分は上々(^ ^)
今後は経年経候変化を見守って度々手入れをせねば。

ちなみに材料費の明細は

・2*4basics エニーサイズテーブル(1,961円)*8組=15,688円
・2*4 SPF 8F(398円)*20本+切断工賃(50円)*10=8,460円
・インウッド メイプル(6,580円)+送料(600円)=7,180円
・トラスタッピンネジ 5*25 200本入り(980円)*1箱=980円
・重ブロック 10cm(98円)*8個=784円

で合計33,092円。
インウッドが半分以上残ったので実質3万円程かな?

評価(10段階で08がいちおー満足)

自己満足度:06
出来はそこそこだと思うが2*4材の選択で大きく間違えたのがイタイ(^ ^;
計画より奥行きが足りないので不満になったら2台増設するかも。
どれだけ長持ちするか楽しみでもあり、心配でもある(笑)


後日談 2007/12/18

依頼主からの要請でウッドデッキもどきの横から庭の水道まで渡り廊下を追加。
SPF 1*4で組む事も考えたが手軽にDIY屋さんで千円程の桧の6枚板なスノコを流用。
半分に切ってインウッドを塗ってコンクリブロックに固定しただけ。

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ウッドデッキもどきの横から庭の水場までスノコを渡す。

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6枚板のスノコを半分に切ってインウッドを塗ってコンクリブロックに固定しただけ。

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段差解消の為に小さいのも作製。

ちなみにこのウッドデッキもどきを依頼主はかなり重宝している模様。
物干しへの通路に止まらず布団から風呂の蓋、家庭菜園の生産物まで色々な物を干す(笑)
その為か塗装後5ヶ月経過したインウッドはすっかり無力化している。

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インウッド塗装後5ヶ月経過したウッドデッキもどきのSPF。既に撥水効果も何もないみたい。
染みやら虫(ナメクジ?)の食事跡やら。


インウッドはまだまだ残っているので再塗装せねば(^ ^;

後日談 2018/04/14


設置から10年経過の近況報告。横2台*縦4台で並べたうちの、縦内側の2台の画像。
画像の上側が窓とゆーか軒下で、SPF2枚はそれなりに大丈夫そ。更に上の画像外には窓に接した1台があり、そちらのSPFも同様に大丈夫そ。
画像下側は軒下から外れるので、雨が防げずに劣化が激しい印象。


そして時は経ち、設置から10年以上経過した現在の近況報告。
結局再塗装もせず、掃除も手入れもせずに使い続けた結果、軒による雨の避け具合で大きく差が出た印象。
雨が防げればSPFも野外でそれなりに長持ちするみたいだけど、ぼちぼち限界かも。

後日談 2018/11/10

使用者から危険を感じるとの声が上がるよーになり、とりあへづ並び替えでその場しのぎしてみる。
同時に庭の通路を広くしたいとの要望もあったので、傷みの激しい2台を引退させ、残りの6台で並び替え。
具体的には比較的大丈夫な軒下のを歩く場所に使い、プランター置き場になっている場所にはそこそこなのを使う。


長年の野ざらしで痛みの激しいウッドデッキもどき。
外側(画像下方向)のはかなり危ない感じに(^_^;



危険が危ない2台は引退。


残りの6台を、人が歩く範囲に配慮して並び替え。

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