・切れたストラップを修理してみる。  表紙に戻る

いんとろ

安物だがお気に入りのストラップが有る。
手持ちは3つだが既に2つが革が切れて使用不能で残り1つも危うい状態。
修理に出すお金も気も無いので復活させるには自分で何とかせねば。

で、とりあへづ革を入手したが加工する知識も経験も無い(笑)
その後は度々思い出したよーに安価で簡単な修理方法を探して時は経つ。
WebとDIY屋さんと100円屋さんを徘徊してやっとこさ目処が付いたので修理してみる。

strap_01.jpg
確か500円程で買った安物ストラップ。色も使い勝手も好みでお気に入り(^ ^)
革部分のストラップピンの穴(写真右側)が切れてしまった。

材料と工具の紹介

[革]
ストラップが切れて暫くしてから別件で立ち寄ったお店で出逢い、思い付きで入手。
修理方法も解らぬまま、何にせよ革は要るだろーと(笑)
これで大丈夫か解らんし、大量に要る訳でもないのでとりあへづ切れ端。
kawa_01.jpg
革の切れ端。縦18cm、横35cm、厚2mm程。

kawa_02.jpg
表と裏の拡大。472円でした。

[カシメセット]
革を入手後も修理方法が決まらない状態が続いた。
手縫いは大変そーなので却下。
ハトメは長さが足りないので断念。
結局カシメの中で安価で簡単そーなセットを入手。
kashime_01.jpg
カシメ工具セット。良く解らんがこれで一通り揃っているらしい。
裏面の取説を見るとそれ程難しくないみたい。厚さ5mmまで大丈夫だそーな。

kashime_02.jpg
内容物。左からカシメ、カシメ打具と受け座、打ち抜きポンチ、作業時に敷く硬質樹脂板。
カシメは15組入っているので今回の作業には充分なハズ。カシメだけだと180円程で入手出来るみたい。

kashime_03.jpg
取付方法は
1:下穴を空けた革をカシメの凹と凸(中央の左右)で挟み仮止めする。
2:受け座(左端)の上にカシメ凹を置き、カシメ凸に打具(右端)を当ててハンマーで軽く叩く。
だけらしい。

[打ち抜きポンチ]
ストラップピン穴空け用。
カシメ工具入手したその足で100円屋さんに寄って購入。
大きさ以外は特に気にせず選んだが錆び錆びだった(^ ^;
ponti_01.jpg
大きさは少し迷ったが100円屋さんで8mmを入手。錆び錆びなのは帰宅後に気付いた(^ ^;

作業開始

先ずはストラップから切れた革を外す。
マイナスドライバを革の間に挟んでグリグリして金具を浮かせてからペンチで強引に抜いた。
strap_02.jpg
強引に外す。金具はカシメみたい。

革の切れ端に外した革を当てて切り抜く。
strap_03.jpg
並べてみる。形が不恰好なのは気にしない。

穴空け。
穴の位置は外した革を参考にテキトーに(笑)
カシメ用の穴は革を折って重ねて打ち抜いたが思ったより楽だった。
一方、ストラップピン用の8mm穴は苦労した(^ ^;
なかなか開通せずに今回の作業の最大の難関となった。
錆び錆びポンチの所為か打面が固くないショックレスハンマの所為か...
strap_04.jpg
ストラップピン用の切り込みの終点にも3mmの穴を空けてみました。

カシメる。
ストラップの金具を表裏を間違えないよーに挟んでカシメる。
予想では今回の作業の最大の山場だったが、特に何の苦労も無く終了(笑)
strap_05.jpg
あっけなくカシメて完了(^ ^)

おまけ。
打ち抜き時に下敷きにした硬質樹脂板に残った3mmと8mmのポンチ痕。
kashime_04.jpg
ポンチ痕。苦労した8mmは痕が薄い。濃い3mmは切りこみ終点用。

kougu.jpg
お世話になった工具の皆様の記念写真(^ ^)

えんぢんぐ

早速FR-55S改に装着してみるとストラップピン用の穴が少し大きいみたい。
簡単に抜ける感じは無いが、もっと小さいほーが良さそ。
何はともあれ愛用のストラップが復活して嬉しい(^ ^)

評価(10段階で08がいちおー満足)

自己満足度:08
革加工初体験にしては思ったよりも出来は良い(^ ^)
ストラップピン用の穴が大き目なので次回は6mmにしたい
耐久性は不明だが、まだ材料は有るのであまり心配はしていない。


後日談 2005/10/07

6mmの打ち抜きポンチを入手したので2本目の修理。
穴以外で前回の作業と違うのはハンマーを100円屋さんのプラハンマにした事だけ。
ポンチの包装の写真に載ってたからこっちのほーが良いのかと(笑)

気楽に作業を始めて10分程で完成(^ ^)
今回一番苦労したのは...やはり6mmの穴空け(^ ^;
前回苦労したのも錆び錆びやハンマの所為ではなかったらしい。

普段が雑なのに気楽な作業で更に雑になったが実用上問題が無いので気にしない。
装着した印象は8mmより6mmのほーが合うみたい。
何はともあれ愛用のストラップが復活して嬉しい(^ ^)

ponti_10.jpg
左が3mmと6mmのセットな打ち抜きポンチ。3mmは少し錆び錆び(^ ^;
右は今回使ったプラゴムハンマ。ポンチの包装の右肩に写ってるのと同じ物かな?


strap_10.jpg
ストラップ3種。左から近日中に切れそで何とか堪えてる物、前回8mmで修理した物、今回6mmで修理した物。
8mmでは大き過ぎたので6mmが適当かも。



後日談 2005/10/15

ぢつわ壊れているお気に入りのストラップがもー1本。
MV-701購入時にお店からおまけで頂いた物でMV-701とペアで使って20年以上になる。
エンドピン側が切れているので修理。

前回までの作業と違い革をストラップに直接固定する。
元はカシメ+縫いで固定されていたが縫う能力は無いのでカシメだけ。
初体験で少し心配だったストラップ部への穴空けも簡単だったので作業は楽。

エンドピン用の穴はエレキより大きい8mmにしてみた。
MV-701への装着には丁度良いみたい。
何はともあれ愛用のストラップが復活して嬉しい(^ ^)

strap_20.jpg
MV-701と同時に入手したストラップ。20年以上愛用しているがエンドピン側が切れてしまった。

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切れたエンドピン側の拡大。カシメ+縫いで固定されている。

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元の結合部をはさみで切り離す。切れ端で穴空け確認してから新たに穴空け。

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元の革と加工後の革。エンドピン用の穴は8mm。

strap_24.jpg
縫いは省略してカシメだけで完了(^ ^)

おまけ。
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ストラップを3本修理した残りの革。後10本程なら修理出来そ。


後日談 2008/10/25

2回目に補修したストラップの逆側(エンドピン側)が壊れたので修理。
何と3年ぶり(笑)
今回はナイロン部分が切れた別のストラップの皮を流用してみる。

補修箇所を切り離し、流用する皮に穴を開ける。
布側は、穴を開けた皮を当てて千枚通しでグリグリし、カシメの雄側を通す。
カシメて完了(^ ^)

strap_25.jpg
左から順に、今回補修に流用する皮、今回の補修箇所、3年前の補修箇所。

strap_26.jpg
元の結合部をはさみで切り離し、3箇所をカシメて補修完了。

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