・FERNANDES FR-55Sのアームユニットを交換してみる。 表紙に戻る
いんとろ
元々FERNANDES製のフロイドローズ付だけどアーム操作で弦高が変わるのが気になる。
で、長期熟成していたArgusのSHIFT 2001と交換してみる。
SHIFT 2001。梱包の汚さから熟成期間が偲ばれる。ちなみに値札は「\4,000」(^ ^)
内容物。中央下は今回使わないロックナット。
フロイドローズと比べてSHIFT 2001の面白そな所として
・アーム操作で弦高が変わらない。
・ローラサドル。
・弦毎の弦高・張力調整が出来る。
・弦交換時にボールエンドを切らずに済む。
などを挙げとく。
また、ロックナットは弦毎に固定出来る物だが今回はフロイドローズのをそのまま使う。
手持ちのはフラットトップのギターならネジ4本で止めるだけの物で工作は簡単そ。
ちなみに今まで手を付けなかった理由はとゆーと
・弦間がフロイドローズよりちと広いのでGK-2Aやサスティナーのピックアップから外れないか心配。
・ネジ止め位置の前側は穴が開いてる近辺でザグリ有り。後側は裏に電池入れ。
・音質が今より悪くなってもつまらない。
てな辺りですな。
今回やる気になったのは
・GK-2Aはギリギリ範囲内と判断した。
・とりあへづ後側だけネジ止めしてでも少し試してみたくなった。
・穴の塞ぎ方を思いついた。
・ダメなら戻せば良いや(笑)
と、ゆー事で(^ ^)
作業1日目(仮設置)
SHIFT 2001本体(以下「本体」)の1・6弦の駒を1番奥に、2〜5弦の駒を1番手前に置く。
オクターブピッチ調整済みのフロイドローズの駒と合わせて大まかな位置を鉛筆で記す。
GK-2Aとフロイドローズの駒の間を計ると15mm〜20mm。
フロイドローズの駒と合わせて並べて位置を確認。鉛筆で軽く印。ネジ穴の位置が解りますな。
フロイドローズを外してとりあへづ寝てもらう。
本体の裏に軽く固定する為の両面テープ、傷付き防止と印をする為ギターに紙テープを貼る。
紙テープには先程鉛筆でした印を元に水平線を書く。
本体の裏に両面テープ、ギターに紙テープを貼った所。
本体に弦を通して水平線に合うよーにロックナットで固定。
ピックアップとの具合を見ながら左右の位置を決めて紙テープに印をする。
GK-2Aと駒の調整範囲の間が15mm〜20mmで収まるのを確認。
両面テープで本体が仮止め出来るから楽(^ ^)
弦を通してピックアップとの具合を見ながら本体を仮止め。位置を決めたら紙テープに書く。
後側のネジ穴に合わせてギターに傷を付けてから紙テープを剥がす。
後は潔くネジ止めして仮設置おしまい。
後側のネジ止めだけして仮設置。弦がサスティナーのピックアップから外れ気味(^ ^;
作業2日目(試奏と調整)
本体には調整可所が多いので弾きながら色々いぢってみる。
上の写真で見ると
・アームの付根:アームロックノブ:アームのぶらつきを調整するんですな。
・アーム付根の上:アーム角度調整ネジ:何もしてない時のアームの位置(上下)を調整するんですな。
・アーム付根の下:リターンポイント調整ネジ:アームアップの範囲を調整するんですな。
・ローラーサドル:弦高調整ネジ:弦高調整ですな。
・テンションポストの後:サドルポジション調整ネジ:これを緩めてから駒の前後を調整するんですな。
・その後:ベンド幅調整サドル:弦毎の張力を調整するんですな。
で、リターンポイント調整ねじの下(ロゴの上)は左利き装着時のアームの穴を塞いでる蓋。
お尻に付いてるのはファインチューナーノブです。
試奏して気になった点は
・普段と同じ.010の弦で試したけど...張力がキツイ。
ベンド幅調整サドルは下がり切ってるのでこれでは調整出来ない。
アーム角度調整ネジでアームを下げたら楽になったがやはりキツイ。
・サスティナーの効きが格段に悪くなる。
ピックアップから外れるし張力はキツイし...当たり前ですな。
ポールピースネジを上げてもあまり効果が無い。
・前側のネジを止めてないのでアームアップは試してないがアーム操作が重い。
張力も原因だと思うが棒バネ1本なのでバネ数は減らせないし...調整出来たっけ?
・全体的に音が詰り気味かな?...特に1弦と6弦。
もちろんアーム操作で弦高が変わらないのは予定通り。
GK-2Aを弦のすぐ近くまで上げられるので感度はとても良い(^ ^)
アームの付根が下がったのでボリューム奏法が演り易くなったのも嬉しい。
無事オクターブピッチも合ったので取付け位置に問題は無いと思う。
さて、この後何とかなるだろか?
作業3日目(本設置)
サスティンブロック付近の穴埋め。
フロント側のネジ止めが穴の近くなので補強が目的。
出っ張らない程度まで削るがあまり平面には気を使わなくても良さそ。
手持ちの12mm厚位の板を穴より大き目に切り出しヤスリで整形。
現物合わせでひたすら削り良さそになったら漫画の単行本を挟んでプラゴム槌で打込む。
当然一度では合わないので外してまた削る...以下、合うまで繰り返し。
板その1登場。現物合わせで削り金槌ならぬプラゴム槌で打込む。
サスティンブロック手前のザグリの穴埋め。
先程と同じ作業ですな。
ただこちらは直接ネジの台になるので面を合わる。
深さ4mm程だが手持ちに薄い板が無かったので100円屋さんで調達。
6mmのしかなかったのでこちらはさらにひたすら削る事になる(^ ^;
両方はまるのを確認してから接地配線用の隙間を作る。
板その2登場。同じく削って以下同文。何時の間にか板その1に出来た隙間は接地配線用。
残るは本体の固定だけ。
後側のネジ止めをしてから前側のネジを締めて...いちおー出来上がり(^ ^)
接地配線は...も少し様子を見てから(^ ^;
こんな感じ。
ピンぼけな使用前・使用後(^ ^;アームの付根が下がってボリューム奏法が演り易くなりました。
お世話になった工具の皆様の記念写真(^ ^)
作業4日目(試奏と調整そのに)
仮設置と本設置で変わった所は特に無い。
張力はキツイしアーム操作は重くサスティナーの効きも悪い。
幾分音詰まりが減ったかも。
アームアップは1・2弦で1音半、その他の弦で2音位。
試しにベンド幅調整サドルで1・2弦を合わせてみる。
全ての弦を合わせるのは無理みたいだけど便利。
.010では張力がキツイので全体を1音下げにしてみる。
そのままでも使えそーだがアーム角度調整ネジ等で少し張力を増やすと良い感じ。
これならサスティナーも効き易い。
調子に乗ってアームアップしてたら1弦が切れたので.009のに変える。
サスティナーも良い具合だがアーム操作は重いまま。
軽くするにはバネを弱めるしかないか...
えんぢんぐ
Argusを扱ってる共和商会の東京営業所にお願いしてSHIFT 2001の調整方法をFAXして頂く。
残念ながらバネを弱くする方法は無いらしい。
後は...慣れか?チョーキングで微動だにしないのも良いかも(^ ^;
評価(10段階で08がいちおー満足)
自己満足度:04
機能は増えたしアーム操作に共なう弦高問題は解決したがイマイチ宜しくない。
特にアーム操作が重いのは大きく不満足。
別の解決策も検討しましょう。
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