・FERNANDES APG-55Sにケーラーコピーを装着してみる。  表紙に戻る

いんとろ

以前からケーラーに興味が有ったしサスティナーと併用してみたかった。
ある時APG-55Sが安かったのでケーラーコピーと同時に入手。
取付け方法で暫く悩んだが思い立ったので作業開始。

APG-55Sの紹介

同じ名前で違う物も出てるよーだが私のは多分2001年から出てるこれとかこれ
紹介文によると『ボディー本来の鳴りを重視した結果、あえてトレモロレス仕様となっている』らしい(^ ^;
2004/08/01に中古で19,800円だったのを18,000円に値引いて頂きました<(_ _)>

APG55S-01.jpg
全体図。アーチドトップでチューンオーマティックでサスティナーライト付き24フレット。
でも高フレットはボディの角に当って弾き辛い(^ ^;


APG55S-02.jpg
ボディ部拡大。操作はボリューム、トーン、PU切替えSW、小さいSWはサスティナーの入切とモード切替え用。

APG55S-03.jpg
前PU拡大。低音弦側のポールピースが見辛いのは弦に隠れてるからでは無いです。
元々「絵」なのでかすれてるだけです(笑)


APG55S-04.jpg
ヘッドの裏付近拡大。燦然と輝くのは「MADE IN KOREA」のシール(^ ^)


そのままで特に問題が有る訳でも無いが私的な趣味で改造材料に(^ ^;
ぬぅ...不憫なヤツよ。
でもアーム付きのほーが楽しいと思う(笑)

ケーラーコピーの紹介

元は「Kahler」だが本家は潰れたらしく新品はライセンス品らしい。
オールパーツ・ジャパンの「PRODUCTS」→「BRIDGE」で取説が読める。
2004/08/01に13,650円で購入。

Kahler-01.jpg
梱包はとってもシンプル。

Kahler-02.jpg
内容物。中央上はナット側のロックで今回は使わない。
中央中はブリッジのボルト部に入る高さ可変の支えで今回は使わない。
スタッドボルトはAPG-55Sとはピッチが違うので今回は使えない(^ ^;


Kahler-03.jpg
本体の表(左)と裏(右)。今回は単に「本体」と記したらこの事。

Kahler-04.jpg
アームを付けるとこんな感じ。

私的にケーラーの面白そな所を以下に列記。

・アーム操作で弦高が変わらない。
・ローラサドル。
・弦間調整が出来る。

ついでに買ってから気付いた難点を以下に列記。

・コピー品の所為か作りは雑(^ ^;
・オクターブピッチの調整がテールピース部のネジの範囲を超えそ(^ ^;;
・APG-55Sのスタッドボルトは入らないし付属のはピッチが違う(^ ^;;;

作りの雑さはなかなかで入手時にローラーサドルがまともに回転しないのが半分程(^ ^;
購入店に相談したら交換品を取り寄せてくれたがそっちも同様だと連絡有(^ ^;;
しょーがないので比較的まともなサドルを選別して搭載して頂きました<(_ _)>

大きく穴を掘るのとスタッドボルトの件で装着を暫く躊躇していた。
後に市販の8mmボルトが流用出来る事に気付き作業を決意する。
でもあちこちにガタが有るのでまともに使えるか心配だったりする(笑)

作業そのいち(作業開始。そして断念。) 2004/12/29

とりあへづ元のブリッジ類を外して本体を軽く掃除。
1-01.jpg
元のブリッジ類を外した所。

大きく穴を掘るのでマスキングテープを貼って下書きする。
1-02.jpg
マスキングテープを貼って下書き。

いよいよ穴掘り。
と、言っても手持ちの工具はドリルとカッター。
まともに掘れる自身は無い(笑)

そいでは一番深くなると思われる中央部の約25mm四方の部分から。
先ずはカッターで何度もなぞって塗装を切る。
それから少しカッターで掘ってみるが遅々として進まない(^ ^;

なのでドリルで1cm程の穴を何箇所か作ってからカッターで整形してみる。
少し掘れたよーなので本体をあてがってみる。
うむ、穴の大きさは丁度良いみたい(^ ^)

試しにボルトで固定してみると...あらっ?斜めだ。
え〜と...ぬぅ、ケーラーコピーのほーがテールピース部の幅が広い(^ ^;
今まで気付きませんでした(笑)

と、ゆー訳で作業は中止。
淡白に記したがこの衝撃はとても大きい。
どれ程大きいかとゆーと...動揺して写真が撮れない位(^ ^;;

作業そのに(作業再開〜仮設置) 2005/01/02

作業中止の後、どーしたもんかと悩んだ。
一時は断念してブリッジを元に戻してみたりもした。
本体の両脇を1〜2mmずつ削れば入るんだろーけど...道具が無い(^ ^;

そんな折、DIY屋さんで電動ドリルの先に取り付ける円柱型のヤスリ@714円と出逢う。
2-01.jpg
ロータリーヤスリとゆーらしい。直径6mm程。右図は電動ドリルに装着した所。

1,029円の10本組ダイヤモンドヤスリと共に購入してケーラーコピーの本体を削ってみる。
ダイヤモンドヤスリで軽く溝を作ってから電動ドリル + 円柱型ヤスリでグリグリ。
ををっ!手動より数倍楽だ(^ ^)
2-02.jpg
現物合わせでグリグリしてみました。ファインチューナノブは邪魔なので除去済。

大丈夫そーなので穴掘り作業再開。
カッターだけでは苦労なので家の道具箱からノミを発掘。
しかし手入れしてないので刃先はボロボロ(^ ^;
2-03.jpg
ボロボロとゆーかサビサビとゆーか...上のヤツは使えませんな(^ ^;

それでも無いよりマシ...と、思って使ってみたらとっても楽(^ ^)
大雑把に掘った所で現物合わせで調整。
何とか仮設置まで辿り着く。
2-04.jpg
やっとこさ仮設置(^ ^)ボルトの具合は良い。

2-05.jpg
まだ穴が浅い所為か横から見るとアンカーが少し浮いてる。

弦を張ると弦高が指板より高くならない(^ ^;
駒を最高に上げてもキビシイのでネックの付け根にピックを挟んでみる。
指板が前PUのエスカッションに当るが...ま、しょーがない。
2-06.jpg
ネックの付け根にピックを挟んで調整。

やっとこさ動作確認してみると.009では張力が弱いらしくアームアップ出来ない(^ ^;
アームの可変幅を小さくしてる所為か?
アームダウンのほーは問題無いが少し固い印象。

作業そのさん(本設置) 2005/01/03〜04

アームの可変幅を最大にしたらもっともっと掘らないと入らないが今の道具だと少々難儀。
そんな訳でノミの所有者に研ぎの教えを乞う。
ピカピカになるまで研ぐのは結構な労力だが如何にも切れそーな気がしてくる(^ ^)
3-01.jpg
砥石の使用前と使用後。刃先がボロボロだったので荒、中、仕上と3つの砥石を使って研いだ。
研いでからは大きいノミが大活躍(^ ^)


ノミを研いだら穴掘り再開。
切れが良いとどんどん掘れるので楽しい(^ ^)
度々100円ノギスで測ったり現物合わせで確認しながら穴掘りは進む。
3-02.jpg
結構掘りました。10円玉と比べて深さを実感。

弦高が低いのを回避する為にナットとワッシャを挟んでみたが今度は高過ぎ(笑)
音も詰まった感じだし弦も外れ易いので失敗ですな。
とりあへづワッシャだけにしてみる。
3-03.jpg
マスキングテープを剥がして本設置。

3-04.jpg
弦高調整の為に本体とアンカーの間にワッシャを挟む。少し浮いてたアンカーは叩いて沈めた。

3-05.jpg
駒側の高さ調整は限界に近い(^ ^;

これで大きな作業は終わり(^ ^)
3-06.jpg
やっとここまで(^ ^)なかなか私好みの姿になったと自画自賛(笑)

アームアップは相変わらずなので期待に胸を膨らませて.010に張替える。
しかし...あまり変わらん(^ ^;
調整ではこれ以上バネを弱く出来ないし...失敗か?

一息ついたので参考までにスタッドボルトの比較。
3-07.jpg
左がケーラーコピー付属品。中央がAPG-55S標準品。
ネジのピッチも違うがテールピース部の幅も違う(後者のほーが狭い)ので流用出来ない(^ ^;
右は今回使用した8mmのボルト。写真のは長さ25mmだが後に30mmに交換した。


作業そのよん(バネを外す) 2005/01/05

1晩寝かせたら少しは変わるかとも思ったが...そんな美味い話は無い(笑)
バネを弱くする方法は色々考えたが手軽で安価な方法は思い浮かばなかった。
で、試しに高音側のバネを外してみる。
4-01.jpg
高音弦側のバネを外してみました。

と、やっと思ったよーな動作をしてくれた。
1弦で1音以上アップ出来て操作感も軽いので大喜び(^ ^)
強度が心配だったが問題無いみたいなので暫く遊ぶ(笑)

アーム操作が思い通りになっただけで暗澹たる気持ちが一気に快晴(^ ^)
うにうにしてにこにこしてしまう(笑)
楽しいぞ(^ ^)

弦高はネック付け根のピックを外してみたらほんの少し足りない。
再びピックを挟むかワッシャを追加するか付け根を削るか...とりあへづ保留。
今はアームの操作が楽しいのでそれだけで充分だ(笑)

作業そのご(調整) 2005/01/07

暫くPX3Tに接いでうにうにしながら遊ぶ。
気持ちが少し落ち着いた所で弦高と駒のガタを何とかしたいので調整してみる。
ついでに1本に減らしたバネが大丈夫か確認。

弦高はワッシャを1枚追加して2枚にしたら丁度良い感じ(^ ^)
駒を少し下げても問題無い。
ネックの反りが少し気になってたけどこれなら調整しないでもとりあへづは大丈夫かな?
5-01.jpg
ワッシャを2枚にしてみました。

駒のガタは弦間調整の代償のよーな気もするが...気になる。
特に駒を前に出すと弦の力で曲がってしまうので調整し辛い。
弦の振動にも悪さしそーだし。
5-02.jpg
駒にガタつきが有る。写真は調整前なので特に目立つ(^ ^;

試しに何か挟んでガタを止めよーかと手持ちを探してみる。
厚さ0.5mm程度の固い板が有れば良さそーなんだけど...無い(^ ^;
とりあへづ小さなワッシャを薄く削って挟んでみた。
5-03.jpg
駒の間にワッシャを挟んでガタを止めてみる。

5-04.jpg
斜めから見るとこんな感じ(笑)

ガタが治まったので気分が良い(^ ^)
でも...も少し薄いほーが良さそなのでやはり0.5mm位の板を入手したい。
それまでこれで暫く様子見。

kougu.jpg
お世話になった工具の皆様の記念写真(^ ^)

えんぢんぐ

ケーラーコピーは作りが雑なのが気になるがアームの操作感はとっても好み(^ ^)
暫くPX3Tに接いで遊んだ感想では音色もそこそこ悪くない。
高音弦の高域で伸びが足りない気もするが...元が安物だし多くは望みません(笑)

評価(10段階で08がいちおー満足)

自己満足度:08
一時はどーなる事かと思ったが良い具合になった(^ ^)
アーム操作が楽しいだけでかなり満足(笑)
でもまだまだ要調整。


後日談 2005/01/15

オクターブピッチや弦高やアームの具合をいぢったら色々変わったので追記。
先ず、気になってた駒のガタはオクターブピッチの調整後に治まった。
なので駒の間に挟んだワッシャは撤去。

また、アームアップが出来なかったのはアーミングトルクネジが効いてた所為だった(^ ^;
弦を張ってない時と張った時でこんなに効きに差があるとは思わなかった(^ ^;;
2本でも.010なら1音半程上げられる事を確認。

あまり派手に上げると弦が切れるので現在は1弦で1音上げ程度に調整。
しかし2本だと操作が固いのでそのうちまた1本で試したい。
特に.009だと1本が有効な気がする。

そしてGK-2Aを追加(^ ^)
これはVG-88に付いてた物でホルダBとネジ等が不足している(^ ^;
そんな訳でPU部はネジ止、本体はホルダAのみを使用。
sonogo-01.jpg
GKが付きました(^ ^)

sonogo-02.jpg
GKの取付け全体。PUはネジ止。本体はホルダAのみを使用。

sonogo-03.jpg
GKのPUは元の後PUとケーラーコピーの間にすっぽり。1弦の駒との間隔は8mm程でVG-88では設定範囲外(笑)
駒の間に挟んだワッシャは要らないみたいなので撤去。


sonogo-04.jpg
ホルダAの取付け付近拡大。ホルダBが無いのでエンドピンで挟んでるだけ(^ ^;
ホルダB用のネジは危険なので手持ちのナット*2で保護。


暫くVG-88で遊んだ印象ではまだまだ要調整。
GK本体はこの位置だとS1/S2 SWが使い辛いのも難点。
でもGKは楽しい(^ ^)

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