・Acer M5機のファンを交換してみる 表紙に戻る
いんとろ
3年前に中古で購入したAcer M5機(Acer Aspire TimelineUltra M5 M5-481T-H54Q)のファンがやかましくなった今日このごろ。
ぼちぼち買い替えかとも思ったけど、ファンが比較的安価に入手可能だったのでダメ元で交換してみる気になる。
Acer M5機(Acer Aspire TimelineUltra M5 M5-481T-H54Q)購入時の記念写真。
以上、2017/04/22記
材料入手
ファンがうるさくなってから本体を開いて掃除した際、ファンに貼ってあるシールから型番を「AB08005HX07QB00」と判断。
検索してみるとebayだと送料無料で818円のが見つかったので交換する気になったのだけれど、暫くして売り切れ(^ ^;
どーしたものかと思っていたら日本のAmazonで送料無料の1,791円と出逢ったので、発注。
が、到着した品は「AB08005HX07QB00」でなく、シールに記された型番は「AB7205HX-GC1」。
「AB08005HX07QB00」は5V 0.55Aで「AB7205HX-GC1」は5V 0.40A。
「AB08005HX07QB00」が欲しいと購入店に要求したら、「AB08005HX07QB00」は無いので返金となる。
現物と別途入手したグリスが手元に残ったものの、これまたどーしたものかと暫し放置。
いよいよファンの騒音が酷くなったので、覚悟を決めて交換作業に入る。
元々ついていた「AB08005HX07QB00」(左)と、入手した「AB7205HX-GC1」(右)。
別途入手したBullet SG02は、ヨドバシで送料無料な237円。
以上、2017/04/22記
交換作業
Acer M5機の裏にはネジが16個。中央付近の3つのうち、右上のネジを外すと光学ドライブが外れる。
全てのネジを外してからひっくり返し、液晶を開いて、本体奥側から鍵盤付きのパネルを手前側に開く。
最初に開いた時の画像を流用しているので、内部が汚い(^ ^;
本体とキーボド側は3つのフラットケーブル(画面中央下の一番幅広なのと、その下を通って左側に伸びてる線の先に見える幅の狭い2つ。)で繋がっているので外す。
CPUファンは右側のヒンジの根本に見えるL型の金具と、コネクター付近の2箇所でネジ止めされている。
それらとCPU側の4つのネジを緩め、コネクターを外せば、ヒートシンクと一体で外れる。
取り外したヒートシンクとファン(上)と、その跡地(下)。
ファンの裏蓋は3つの小さなネジと側面の引っ掛けで固定されており、ヒートシンクとファンはテープで固定。
ファンとその裏蓋(上)と、ファンを外したヒートシンク(下)。ファンとヒートシンク接合部(吹き出し口)にも埃が溜まってた(^ ^;
元の「AB08005HX07QB00」(右)と交換用の「AB7205HX-GC1」(左)。形状は同じで、組み換えには特に問題無し。
ファンを「AB7205HX-GC1」に交換して組み直し。テープは布テープで代用(^ ^;
古いグリスを掃除して新しいグリスをぬりぬり。CPU側(上)には薄いながらもしっかりと、ヒートシンク側(下)は少なめにしてみた。
元のよーに組み直して、蓋を閉じたら作業終了。フラットケーブルの再装着に少々手間取った以外は順調で、ここまで1時間もかからない。
以上、2017/04/22記
動作確認
恐る恐る電源を入れてみると…ファンが回ってないよーな(^ ^;
排気口付近に耳を近づけても音が聞こえないけど、とりあへづWindows 10 Homeが起動。
Open Hardware Monitorで温度確認すると、50℃に届かないまま安定してるみたい。
で、負荷用にSiLKROAD Revolutionを起動したらいきなり落ちた(笑)
再び電源を入れてBIOS画面を確認するもののファン関連は見当たらないので、そのままOSを起動。
暫く放置しつつ温度を眺めてみると、やはり50℃付近を上限にして落ちついているよーな感じ。
今度は負荷用にスーパーπで3355万桁してみると、70℃くらいまで上がったところでファンの駆動音を確認!
ファンの音が聞こえたら65℃くらいまで下がり、また70℃くらいまで上がるとファンの音が大きくなってるよーな。
3355万桁が完了しても73℃が上限だし、再びSiLKROAD Revolutionを起動しても今度は落ちずに1時間放置しても最高で80℃。
むぅ、これはひょっとして上手く行ったのでわなかろーか?
SiLKROAD Revolutionで3時間程連続放置してみると、最高温度はコアが82℃でパッケージは88℃。
交換前は98℃だったので、10℃下がってる(^ ^)
後日スーパーπの3355万桁とSiLKROAD Revolutionの放置で温度(CPU Package)と負荷(CPU Total)の動きを見てみると↓
スーパーπの温度と負荷。
SiLKROAD Revolutionで放置の温度と負荷。
↑こんな感じ。
スーパーπだと負荷は25%止まりで温度は70℃に届かず、SiLKROAD Revolutionは負荷が50%手前の負荷で温度が85℃くらい?
以上、2017/04/29記
えんぢんぐ
交換して2週間程経過し、毎日それなりに使っているが、ファン交換直後の起動でいきなり落ちた他に電源関連の不具合は現れず、異音も無い。
ACアダプターでもバッテリーでも、しっかり働いてくれているみたいで一安心(^ ^)
この調子なら持ち出し音源用に整備しても大丈夫かも。
以上、2017/04/29記
評価(10段階で08がいちおー満足)
自己満足度:10
Acer M5機は私的初のノートPCで、ノートPCのファン交換も私的初。
交換用部品が元のと型番や電気的に異なる品だったのでダメ元だったけど、結果は上々!
以上、2017/04/29記
後日談
その後、半年くらいでファンが異音を発するよーになり、継続使用を断念。
互換品の個体差かも知れないし、交換作業の不手際かもだけど、期待していたより長持ちしませんでした(^ ^;
後継機として英語キーボードなHP EliteBook 840 G1/CTの中古品を購入し、Acer M5機は引退。
以上、2018/03/31記
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